アレルギーについて
現代ではいろいろなアレルギーが出現していますが、そもそもアレルギーとは、免疫反応が自分の体に対して不利に働いてしまう病気のことを指しています。
人間の身体には、身体にとって異物であるとされるもの(抗原、アレルゲン)が体内に入ってきた時、それに対抗する抗体物質を作って、異物を排除する機能が存在しています。この機能の反応が「抗原抗体反応」、「免疫反応」なのですが、こうした反応は、抗原に対して正しくに機能していればいい意味での生体防御になるのですが、過剰に反応してしまって、生体防御の範囲を逸脱してしまった場合は、アレルギーとなって過剰な反応を示すことになるのです。
現在のアレルギーといえば、食物、金属、鼻炎、アトピー皮膚炎、紫斑病、結膜炎、喘息など、実に多くの種類があるわけですが、更に例えば食物アレルギーだけでも、卵、そば、小麦、牛乳などいろいろな食物が対象になっています。厚生労働省の「保健福祉動向調査」では、何らかのアレルギー症状を発症している人が33%(約3人に1人)もいるという結果になっています。
現代日本の主な三大アレルギーとされているのは、花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息ですが、ハウスダストもアレルギー性疾患の原因としてかなり有名になってきています。
その実体は家庭のハウスダストの中にいるチリダニが主な原因になっているわけですが、特にヤケヒョウダニとコナヒョウダニの2種類は、アレルギー性の喘息、一年中持続するアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎の大きな原因になっています。多少の注意では、小さなチリダニを防ぐことはなかなか困難なことです。